961名無しさん@お腹いっぱい。 2018/06/30(土) 12:24:43.30ID:STHjZkb+a.net
「ウィレーム先生、お別れの挨拶に来ました」
「ああ、知っている。だがその前に、コーヒーでもいかがかな?」
「それは有難い」
ウィレームはブンゼン・バーナーに火をつけ、手近の水道から実験用の大きなビーカーに水を汲んで五徳にかけた。
それから彼は実験台の下に屈み込んで戸棚の奥を掻き回し、やがて勝ち誇ったようにエナメルのはげたカップを二つ取り出した。
「キミも、裏切るのだろう?」
ウィレームはガラス瓶のずらりと並んだ棚に沿って目を走らせ、〈3本目のへその緒〉と記された赤褐色の粉末の入った瓶を手に取った。
「相変わらず頑なですね。でも警句は忘れません」
「我ら血によって人となり、人を超え、また人を失う 知らぬ者よ かねて血を恐れたまえ」
ローレンスと共にそう言いながら彼は瓶の粉末をスプーンでカップに入れた。
ローレンスは不安な目つきでそっとガラス瓶を見た。
「この部屋でコーヒーをコーヒーの瓶のまま置いておくと、たちまちなくなってしまうのだよ」
ウィレームはそう言って隣の部屋との境のドアを顎でしゃくった。そこには〈研究生〉の表示が掲げられていた。
ローレンスはなるほどという面持でうなずいた。
彼は別の瓶を棚から下ろした。その瓶には〈ファッキンローレンス〉と記されていた。
「砂糖はいるかね?」
参照元:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/gamerpg/1530072098/
972名無しさん@お腹いっぱい。 2018/06/30(土) 13:21:52.75ID:QUN4xQbn0.net
>>961 
くっそ渋くて草